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3D-モデラー・3D-CGアプリケーション

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新規作成日 2016-10-06
最終更新日

3Dモデラーは、3DCGソフトとも呼ばれるCGを作成するアプリケーションです。

立体形状をモデリングし、スキンとも呼ばれるテクスチャの貼り付け、レイトレーシングと呼ばれる光の動きの計算を利用し写真のような画像を作成することができます。

ゲームやアニメ、映画の特殊映像の作成のほうが、注目されやすいですが、建築パース図や製品完成図などにも使われています。

絵とは異なり、使用する立体形状がモデリングされていれば、それぞれの立体の配置や光の当たり方を変化させるだけで、新しい映像が作成できるメリットがあります。

3Dモデラーと3D-CADの違い

建築パースや製品画像の作成を意識した3D-CADでは、レイトレーシングやテクスチャを扱う機能も用意されていることはありますが、3D-CADは、基本的に、立体をモデリングし、それを作成するための図面やNC加工機のデータを作成するためにしようする立体データを作成することです。

一方、3D-CGツールでは、映像を作成することが目的であるため、雲や泡、水の流れ、夕焼け、青い空、雨や霧、雪、髪の毛など、 3D-CADでは表現できない映像も作成できるように工夫されています。

そして、その目的から、寸法の厳密さは求められていません。その一方で、映像としての完成度が要求されます。

立体の作成も3D-CADとは異なり、STL形式のような、ポリゴン呼ばれる三角形の集合体を直接操作して形状を作成していくスタイルが多く、 アプリケーションの設計思想は全く異なります。

3D-CGの作成では、複数のツールを使用して、それぞれの得意な作業をおこない。データとして、ツール間でやり取りする場合もあり、複数の種類のアプリケーションを使用する場合があります。

独特の操作性

3D-CADも含めて、3Dモデルデータを作成するツールは、3D空間に立体を作成するため、それぞれ独特の操作体系を持っています。さらに、使う人に、ツールの操作だけでなく、3D空間認識能力を要求します。

ツールだけを提供されてもそのまま使えるわけでなく、3Dモデル作成ツールを使いこないている人が、新しいツールを手探りで使い方を探索するといった形です。そのため、使い方の方法は、ほとんどの場合、ごくわずかしか提供されていません。

Poserについては、3D-CADや3D-CGなどの3Dモデル作成ツールと同じく、使い方の情報を提供している人の数が少なく、習得が難しいという現状があります。

2つの方向性

3D-CGツールの用途には、大きく2つの方向性があります。製品画像と映像制作です。

建築設計の世界では、完成後の建物の建築予想図としてのパース図が使われています。多くは、グラフィック・ツールで作成される絵ですが、3D-CADデータを使って、3D-CGとして作成されているものも存在します。

実際に製品を作る前に、形状を確認するためのモックと呼ばれる外見模型の代わりに、建築分野のパース図と同じように、イメージイラストが作成されることがよくありました。3D-CGツールを使えば、実際の製品の写真のような仕上がりの図形が作成できます。

もう一つは、映画やゲームなどの映像用途です。モデリングした形状でアニメーションを作成します。

3D-CGアプリケーションの選択

基本的には、自分の周りに教えてくれる人がいれば、その人が使っている、あるいは、お薦めしているソフトを使用するのがお薦めです。同じアプリケーションを使っていれば、お互いに協力したり、わからないところを相談することができます。そして、作成した3Dモデルを流用することもできます。

多くの3D-CGアプリケーションは、映画やゲームなどの映像制作の現場で使用され、その機能を増やしています。そのため、アプリケーションの購入金額やサブスクリプションの利用料は、個人で利用するには、高額であるため、企業内での使用や3Dモデルの作成を依頼されるような商業モデラーではない限り、選択肢から外れます。

3D-CGアプリケーションは、無料で利用できるものから、企業での利用を想定した高額なものまで様々なものがあります。そこで、自分の利用用途に合わせて、使用する3D-CGアプリケーションを決め、操作を習得し、3Dモデルをたくさん作成し、技能を高めていく必要があります。

操作の習得期間を無料や学生版を使用する

一般的に、3Dモデリングを含めて、ツールが使えるようになるまでには時間がかかります。ツールが使えるようになるまえに、バージョンアップされたり、使えないまま、使うのを諦める場合がよくあります。

そのため、無料で利用できるツールや学生版は、積極的に活用するべきだと思います。しかし、3D-CADの多くが無料で学生版を提供しているのに対して、3D-CGツールの多くでは、学生版でもそれほど安くはありません。

正規版でのみ添付されるモデルデータやツールの存在があります。無視できないものがあります。そして、製品によっては、学生版で利用できないユーザーサポートが手厚く、操作方法の説明や情報が手に入りやすくなることもあります。

アプリケーションは、無料で提供されていても、必要なモデルデータや有料のアドインを使う必要がれば、購入するモデルデータや有料のアドインを考えるとそれほど価格差がない場合も考えられツールの選択は難しいものがあります。

ただ、有名所の製品の正規版は、ほとんどの場合、使えるか使えないかわからないうちに利用するには、金額が高価すぎるため、ある程度使えるようになるまでは、無料で利用できるものや低価格帯の製品を利用し、ある程度自身がついてから、あるいは、機能面で満足できなくなってから購入する方法もあります。

学生版

3D-CGアプリケーションでは、学生版でもそれほど安くはないことが多いのですが、一部に無料で利用できる製品があります。

学生版は商用利用できない場合が、おおいので、作品を販売する、作成したモデルデータを元に、お金を払って何かを作成して貰う場合は、利用規約に抵触する場合が多いので注意が必要です。

把握している範囲では(2019-09-16現在)、学生版が提供されている3D-CGアプリケーションについては、以下を参考にしてください。

無料で利用できる3D-CGアプリケーション

3D-CGアプリケーションでは、無料で提供されているものが多く存在します。アプリケーションは無料でも、追加機能を提供するプラグインや作成済みのモデルを有料で提供するなどアプリケーションを中心とした経済が確立している場合があります。

有料の追加機能、有料の作成済みのモデル、操作性、計算速度などを考慮し、使用するアプリケーションを考える必要があります。

Blender

無料で利用できる3D-CGアプリケーションで、人気が高く、有名なのは、Blenderです。

趣味で利用する場合、まず、お勧めなのは、クセがあるけど高機能といわれる無料で利用できるオープンソース「Blender」を使ってみましょう。

ファイル形式の変換では、ほとんどの3D-CGアプリケーションで、Blenderに対応しているので、メインの3D-CGアプリケーションとして使わなくても、使えるようになっておくと便利です。

効率的にモデリングするには、有料のアドインが必要になる場合も考慮しておく必要があります。

書籍や操作を解説している情報サイトが、インターネット上に多く存在しています。

Blender

Makehuman

自分物やキャラクタに特化された3D-CGツールです。

元々Blender用のスクリプトとしてプロジェクトが開始されたため、Blenderと相性が良いと言われており、Blenderの標準のプラグインでMakehuman用のデータをインポートすることができます。

Makehuman

Daz3D

自分物やキャラクタに特化された3D-CGツールです。Poserと比較されることが多いです。添付されている人物モデルが、少なく、必要であれば、有料の人物モデルを購入する必要があります。

Daz3D

Wings 3D

オープンソースで開発されている3Dモデラーです。 少ないポリゴンで構成される、いわゆるローポリモデルの作成に向いているといわれています。

参考サイト
Wings 3D

Sculptris

粘土細工のように押したり、引っ張ったりしてモデリングします。このモデリングスタイルは、デジタルスカルプト(彫刻)と呼ばれます。

Sculptris

XISMO2

XISMO2(キスモ)はフリーの3Dモデリングソフトウェアです。商用、非商用を問わず自由に利用できます。

XISMO2

Metasequoia(メタセコイア)

国産モデリングソフトです。コミックやイラストを作成するアプリケーションのCLIP STUDIOとの連携ができそうです。 無料版は、機能制限版です。ライセンスを購入(Metasequoia 4 EX 19,980円 2019-09-16現在)することで、使える機能を増やすことができます。

Metasequoia

MagicaVoxel

ボクセルモデリングソフト

MagicaVoxel

Smoothie3D

写真から、3Dモデルを作成するアプリケーションです。

Smoothie3D

Trimble SketchUp

以前、Google SketchUp(グーグル・スケッチアップ)と呼ばれた製品の後継です。無料で利用できるバージョンが用意されていますが、無料版は、機能制限版です。

業務での使用は製品版を使用する必要があります。2012年にGoogleからTrimble社に売却されました。工業製品よりは建築的なモデリングの分野で利用されることが多いです。

SketchUp

Autodesk 123D

無償3D CADツール「123Dシリーズ」の新規サービス提供は、2017年3月31日で終了しています すでに、公式ページは閉鎖され、Tinkercadのページにリダイレクトされます。

Autodesk 123D

Tinkercad

無料で提供されていたAutodesk 123Dの後継に当たる製品です。

Tinkercad

比較的低価格で使用できる3D-CGアプリケーション

3D-CGアプリケーションは、有効に使えるようになるまで、時間がかかります。そして、映像制作など業務用途で使用されている製品は高価です。アプリケーションであることがから、頻繁にバージョンアップが行われ、そのたびに費用がかかります。期間が指定された利用権を購入するサブスクリプション・モデルを採用した製品では、常に最新のバージョンが利用できますが、利用期間が過ぎた後、過去に作成したモデルを利用したい場合は、再度、利用権を購入する必要があります。

そのため、比較的低価格で提供されている3D-CGアプリケーションや機能を限定した低価格バージョンの存在は、十分使えるようになるまでの習得期間を考えると十分魅力的です。

ZBrushCore

ZBrushの機能制限版です。解説書籍も多く、人気のあるアプリケーションです。3Dプリンタを使って、フィギュアモデルを作成している人は、たいてい、ZBrushやその廉価版のZBrushCoreを使用しています。 (ZBrushCore2018 ¥21,000(税別)2019-09-16現在)

計算機能の多くが無効になっているので、ガッツリ使う人は、始めからZBrushを選択したほうが良いといわれています。

  • ZBrushCore(ZBrushCore2018 ¥21,000(税別)2019-09-16現在)
  • ZBrush(ZBrush 2019 ¥105,000(税別)2019-09-16現在)

入門書も多く販売されています。

ZBrushCore

MoI 3D

自由曲面を必要とするモデルデザインに強いプロダクトデザイン向けの3Dモデラーです。 (MoI V3.0 37,800 円 2019-09-16現在)

MoI 3D

3D-Coat

(プロフェッショナル版 $379 2019-09-16現在)

3D-Coat

Poser

自分物やキャラクタに特化された3D-CGツールです。Daz3Dと比較されることが多いです。

(Poser Pro 11 $199 2019-09-16現在)

ソースネクストより、日本語版が、特別価格で販売されていることが多いです。

Poser

その他、3D-CGアプリケーション

これまで紹介した以外のよく取り上げられる3D-CGアプリケーションを紹介します。

Shade3D

一時期人気がありました。現在は、よくわかりません。価格体系は、サブスクリプションのみです。

Shade3D

Cinema4D

価格体系は、サブスクリプションモデルです。

Cinema 4D R21

MODO

LightWave

(LightWave 2019 日本語版/通常版 (ダウンロード版)148,000円 2019-09-16現在)

LightWave

3DS MAX

(254.880円/年 (税込み) サブスクライブ)

3DS MAX

MAYA

(254.880円/年 (税込み) サブスクライブ)

MAYA

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