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Blenderでは、本尺したドキュメントを公式ページに反映させる仕組みが提供されています。しかし、翻訳ドキュメントは、reStructuredText(reST)形式で投稿する必要があります。
翻訳ドキュメントを投稿する方法は、公式マニュアルで説明されています。
マニュアルの翻訳を投稿できる環境を整える
追加の設定なしに、投稿できるのが理想ですが、投稿するための環境を整える必要があります。
Pythonのインストール
ソースファイルをHTMLページに変換するのに必要であるため、Pythonをインストールが必要です。
SVNをインストールする
Blenderのドキュメントでは、バージョン管理システムにGitではなく、Apache Subversion(アパッチ・サブバージョン; SVN)を使用しています。
Blenderマニュアルのための新しいフォルダーを作成する
Blenderマニュアルをローカルコンピューターに格納するためのフォルダ(ローカル・リポジトリ)です。
Blenderのヘルプでは C:\blender_docs を使っています。
作成したフォルダに移動して、右クリックし、表示されるメニューから、「SVNチェックアウト」を選択します。
リポジトリのURLに「https://svn.blender.org/svnroot/bf-manual/trunk/blender_docs 」を入力し、OKをクリックします。リポジトリがダンロードされます。この操作には、数分間必要です。
OKをクリックするとダウンロードが始まります。完了したら、OKをクリックして、終了します。
ビルド環境の設定
ウィンドウキーを右クリックし、「Windows PowerShell」を選択します。
blender_docs フォルダーに移動します。
カレントフォルダを変更するコマンドは、cdです。cdの後に、移動したいディレクトリを指定します。
例:「C:\blender_docs」フォルダに移動する
cd C:\blender_docs
Windows PowerShellは、コピー&ペーストが使えるので、エクスプローラーのアドレスバーで右クリックし、「アドレスをテキストとしてコピー」しておくと、「cd」を入力した後、ペーストすることで、アドレスを入力する手間を省くことができます。
\blender_docsは、先程の操作で、リポジトリをダウンロードしています。その中に、「requirements.txt 」というテキストファイルがあり、内容は依存関係のリストになっています。依存関係をPythonの pip コマンドを使用してインストールします。:
pip install -r requirements.txt
問題なく完了したらこのようなメッセージが表示されます。:
Successfully installed Jinja2 MarkupSafe Pygments Sphinx docutils sphinx-rtd-theme Cleaning up...
時々依存関係を最新版することが推奨されています。最新版にするには、以下のコマンドを実行します。:
pip install -r requirements.txt --upgrade
ローカルマニュアルを見る
ビルドが終了すると、「blender_docs\build\html\ 」で、ローカルにあるヘルプを見ることができます。
日本語のマニュアルをローカルリポジトリに格納する
Blenderのマニュアルは、複数の言語に対応されています。選択できる言語は、リポジトリを参考にして下さい。
「\blender_docs」に移動し、「locale/ja」フォルダを作成します。
jaフォルダに移動し、マウスを右クリックして、SVNチェックアウトを選択します。
リポジトリのURLに「https://svn.blender.org/svnroot/bf-manual-translations/trunk/blender_docs/locale/ja」を入れてOKをクリックします。
チェックアウトが終了したらOKをクリックします。
翻訳のビルド
コマンドラインで、「blender_docs」フォルダに移動した後、次のコマンドを実行します。
sphinx-build -b html -D language=ja ./manual ./build/html
動作を確認した後、次回の実行のためにバッチファイルにしておきましょう。
完了しました。
build\htmlフォルダの中に、翻訳されたマニュアルが格納されています。「index.html」を開いて確認して見て下さい。
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