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Blenderは、3DCGアプリケーションです。その名前の通り、コンピューター内で、映像(CG)を作成するためのアプリケーションです。
現実ではありえない映像や実際に撮影することが困難な映像をコンピューターを使って作成することを目的にしています。そこから、いろいろな用途が生じます。
- ビルや橋などの建造物の完成予想図や映像を作成する。
- 3DプリンターやNC工作機で使用する立体モデル・データを作成する。
- 漫画の背景を作成する。
- 3DCGによるアニメーションを作成する。
3DCGアプリケーションは、複数の機能から構成されています。
モデルの作成(モデリング)
3D-CADと混同される機能です。3D-CADが、現実世界で形状を作成することを目的としているのに対して、3D-CGは、映像として使用することを目的としています。この違いにより、機能や操作に考え方の違いがあります。
3D-CADで、モデリングするスキルがある場合、3D-CADでモデリングしたデータをインポートして利用する方法を確認し、3D-CADと3D-CGそれぞれで使いやすい部分を使うスタイルで使用することが大切になります。
Blenderは、オープンソースな上、有名なアプリケーションであるため、多くのアプリケーションが、扱えるデータ形式が存在する可能性が高いです。3Dモデルを扱うアプリケーション間で、データを活用する際は、Blenderは、有効に使えます。
レイトレーシング
光源とカメラの概念を導入し、モデリングした形状にあたった光がどのような軌跡を描くかを計算します。この計算で、実際の写真のようなCGを作成することができます。コンピュータの演算能力を大量に使います。
テクスチャ
モデリングで、形状を表現せずに、画像を貼って代用する機能です。モデリングしたモデルの表面に、画像を貼り付けることができます。たとえば、コルク模様やエンボス加工などは、テクスチャと呼ばれる画像を貼り付けて対応します。
パーティクル
水や霧、炎などは、モデリングする方法がありません。そこで、それらを粒子の集合と考えて、表現する機能です。粒子を大きくすれば、無数の球が飛び散る表現も可能です。
物理演算
3D-CADでは、強度計算に使われますが、3D-CGでは、物体の自由落下や跳ね返るボールなどの動作をアニメーションで表現するために使用されます。
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